基本的な露出補正は背景が明るく白い被写体はプラス補正、暗く黒い被写体はマイナス補正とされていますが、この常識は画面に占める大きさで判断されなければなりません。補正するかどうかは画面配分と周りの露出を考慮して決めましょう。
F11 – 1/200秒 +0.7 補正 ノーマルなプラス補正
F11 – 1/60秒 -0.7 補正 ノーマルなマイナス補正
上のような写真をプラス補正しますと、白い雪のグラディーションが飛んでしまいます。
このような場合は補正しないか、逆にマイナス補正します。
中央焦点測光での適正露出
中央焦点測光 失敗例 F4.5- 1/175秒
ユリが中央から外れているため、ユリの花が露出オバーとなってしまって、ディテールが飛んでしまった。このばあいユリの花部分を測光してAEロックをかけてからフレーミングする。
中央焦点測光 F4.7- 1/285秒
主題のユリの花だけは中央焦点測光で背景との明るさに違いがある場合でも補正なしで、ある程度の適正露出が行えます。